
今週は先週末から引き続き相場が大きく動いた。その他にもビットコインキャッシュのハードフォークや主要取引所決算が出揃うなどニュースが目白押しの1週間だった。コインテレグラフジャパン編集部が選ぶ今週の注目記事を紹介しよう。
13日週は総じて全てのコインが上昇した。週後半に向けて、失速を見せたが、その中でも15日はリップル(XRP)が一時30%以上も高騰。XRPのクジラ(大口投資家)として知られるセス・リム氏が「XRPは、ビットコインが高騰した後に上昇する主要仮想通貨としてはいつも最後」と発言したように、ビットコイン(BTC)相場の上昇を受けて、XRPが遅れて値を上げた。
ただ、これにはコインベースが今月13日に発表したようにニューヨーク住民が米ドルと直接取引できるようになったことも影響したと言えそうだ。
そして、XRPの上昇を受けて、アルトコイン全体の評価が改善している。米金融大手のフィデリティがXRPの取引を、バックトが先物を始めるなど、今後もXRPへの注目も集まりそうだ。
今週は国内の主要仮想通貨取引所の決算が出揃い、ビットフライヤーの突出した業績が浮き彫りになった。記事にもあるように28日に予定されている証拠金取引の最大レバレッジ倍率の引き下げがどこまで業績に影響するのかを注視する必要がある。
テザー不安から良くも悪くも注目が高まるステーブルコイン。コインベースが法定通貨にペッグされたUSDCの取引を拡大させたり、パクソスの即時米ドル換金が可能になったりするなど、法定通貨とペッグするステーブルコインへの流れが強まりそうだ。
【ステーブルコイン「パクソス」が即座に米ドルに換金可能に(5月14日)】
そのほか、ブラジルやベネズエラといった、新興国のニュースも引き続き話題に事欠かない。仮想通貨の本領を発揮できる新興国でのニュースは、ピーター・ティールといった著名投資家が支援していることからも期待感が伺える。
べネズエラやブラジルでアプリ開発や金融ネットワークへの参加など積極的なニュースがある一方で、インドではサンドボックスの適用が除外になるなど、仮想通貨の普及に向けて、政府との折衝も続きそうだ。
【インド準備銀行がサンドボックスから仮想通貨除外 業界団体が反発(5月17日)】